ロシアリクガメの床材選び完全ガイド|失敗しないためのポイントとおすすめ素材

ロシアリクガメ

ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)は、乾燥地帯に生息する小型のリクガメで、日本の気候でも比較的飼育しやすいとされ、初心者から上級者まで人気があります。

そんなロシアリクガメを健康に育てるために欠かせないのが「床材」です。

床材は、単なる地面の代わりではありません。

温度や湿度の管理、カメの足腰への負担軽減フンの吸収・におい対策など、様々な役割を果たしています。

この記事では、ロシアリクガメに適した床材の種類や選び方、設置・メンテナンス方法まで詳しく解説します!


1. 床材の役割とは?

ロシアリクガメの床材には、以下のような重要な役割があります:

  • 足場としての安定性
  • 湿度調整
  • フン尿の吸収と臭いの軽減
  • 掘る・潜るなどの本能的行動を促す
  • 体温調整への影響
  • 足や甲羅のケガ防止

適切な床材を使用することで、リクガメの健康を守り、自然に近い生活環境を再現することが可能になります。


2. ロシアリクガメにおすすめの床材とは?

ロシアリクガメは乾燥地帯に生息するため、湿度が高すぎる素材や、常に湿った環境は不向きです。

高湿度な床材は、カビやダニの原因となり、皮膚疾患のリスクも高まります。

以下は、特にロシアリクガメに向いているとされる床材です。

● 1. 赤玉土(小粒)+川砂(混合)

最も自然に近く、掘る・潜る行動も促せる組み合わせです。

  • 赤玉土は保湿性と保温性に優れ、適度な湿度を保つ
  • 川砂を混ぜることで通気性と排水性が向上
  • 固まりにくく、掃除しやすい

赤玉土も川砂も、ホームセンターで手軽に購入できます🎵

デメリット:重いため設置・交換に手間がかかる、粉塵が舞う場合がある

● 2. ヤシガラ土(ココピート)

環境にも優しい素材で、見た目も自然。

  • 吸湿性があり乾燥地帯の再現に適している
  • 軽くて扱いやすい
  • 生分解性で処理が簡単

デメリット:湿度を高く保ちすぎる可能性あり。湿らせすぎに要注意!

● 3. 爬虫類用の砂タイプ床材(デザートソイル、ウォールナッツサンドなど)

爬虫類専用に作られた商品で、安全性も高く使いやすい。

  • 防ダニ・防菌加工されているものも
  • 初心者にも扱いやすく、均一に敷ける
  • 見た目もきれいで管理がしやすい

デメリット:やや高価、自然な掘る動作がしにくいものも・・・


3. ロシアリクガメにおすすめしない床材

逆に、ロシアリクガメに使用しない方が良い床材も存在します。

※リクガメの飼育は個体差もあるので、飼育環境に合わせてご判断くださいね(_ _)あくまで参考程度に・・・

木製チップ(パインチップ・バーク系)

  • 香り成分がカメの呼吸器に悪影響
  • 誤飲の危険性あり

匂いが少々きついものもあり、夏など湿気の多い時期は匂いが強くなることも・・

ペットシーツ・新聞紙

  • 衛生的ではあるが、掘ったり潜ったりできない
  • 行動が制限されストレスの原因に

メンテナンスは◎ですが、保湿性はなく冬は特に不向き・・

猫砂

  • 固まる成分が危険、誤飲により腸閉塞の恐れ

消臭効果、掃除の手軽さにはもってこいですが、誤飲が何より怖いですね・・


4. 床材の厚さと敷き方

ロシアリクガメは穴を掘ったり、潜る行動をする種なので、ある程度の厚みが必要です。

  • 推奨厚さ:最低でも5cm、理想は8~10cm以上
  • 床面が冷たくなるのを防ぐため、断熱シートの上に床材を敷くと効果的
  • ケージの一部に湿ったゾーン、乾燥したゾーンを作るのも理想的

5. おすすめの床材組み合わせ例

用途素材例特徴
掘る・潜る行動を促したい赤玉土+川砂自然に近い、足腰に優しい
清潔を保ちたいヤシガラ土単体軽くて交換しやすい
管理のしやすさを重視爬虫類用床材
(デザートソイルなど)
掃除が簡単、ダニ・カビに強い

6. 床材のメンテナンス方法

毎日のお世話に加え、定期的なメンテナンスも欠かせません。

  • フンや尿を見つけたらすぐに除去
  • 1~2か月に1回は床材全体を交換(環境によって頻度は調整)
  • 掃除はケージ全体も拭き掃除し、カビやダニの発生を防止

特にフン・尿は、床材が汚れる一番の原因なので、毎日ケージ内をチェックして取り除きましょう!


7. 季節ごとの床材対策

通年で同じ環境にしていると、色々なトラブルを招く可能性あり!

季節に応じて、ケージの環境を整えましょう!

  • 夏場:湿度が上がりやすいため、通気性の良い素材(必要に応じて除湿器やファンを活用)
  • 冬場:保温性重視。こまめな霧吹きはマスト!合わせて水を含ませたスポンジを置くのも◎

まとめ:ロシアリクガメに最適な床材とは?

ロシアリクガメにとって、床材は単なる敷きものではなく、毎日の暮らしを左右する大切な要素です。

見た目の印象以上に、床材の質は飼育環境全体の快適さや健康状態にも大きく影響します。

なかでも特に意識したいのは、

  • 自然の環境に近い状態を再現できるかどうか
  • 掃除や日々のメンテナンスがしやすいか
  • ストレスを感じず安心して過ごせるか

という3つのポイントです。

本記事では代表的な床材をいくつかご紹介しましたが、個体の性格や好み、飼育環境によって合う・合わないがあるのも事実です。

どの床材がベストかは、実際に使ってみないと分からない部分ももちろんあります。(今回おすすめしない床材と紹介したものも、個体によっては合う場合も!)

当サイトとしては、飼育者の皆さんが愛亀の様子をよく観察しながら、最も快適に過ごせる床材を見つけられるよう、お手伝いできれば嬉しいです^^

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