「レオパをお迎えしたいけど、餌って何食べるの?」
「虫って苦手なんだよなあ・・」
にっこり笑顔と温和な性格で人気のレオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)。
爬虫類デビューにはまずおすすめしたいレオパですが、餌は何を食べるのか、気になりますよね。
この記事では、餌の種類や給餌頻度の紹介、虫が苦手な方には朗報をお届けします!
レオパの餌ってどんな種類があるの?
レオパは肉食性の爬虫類なので、主食は昆虫になります。
やはり生きた餌の方が食いつきがいいので、理想は生餌ですが、レオパの人工飼料も販売されているので、虫が苦手な方も安心してください^^
昆虫から人工フードまで詳しくお伝えしていきます。
コオロギ
レオパの餌で代表的な昆虫はコオロギです。
コオロギにも種類がいますが、比較的給餌のしやすいコオロギは「フタホシコオロギ」。
大人しいコオロギなので動きも鈍く(あくまで他と比べてですが・・)、給餌の際に捕まえやすい点と、ヘルシーで生体が太りにくいのが特徴です。
他に代表的なコオロギに「イエコオロギ」がいますが、このコオロギ、ジャンプ力があってとにかく素早い。
捕まえるのに一苦労で、捕まえることに必死になってピンセットで潰しかけたことも・・
ただフトホシコオロギに比べると身体の色が薄く、虫のグロさ(ゴキブリっぽさ)はフタホシより軽減されている感じはします(私調べ)。
また、コオロギは死にやすいですが、イエコオロギはその中でも死ににくく、鳴き声もフタホシよりうるさくないと言われているため、多めにストックが必要な場合などは、イエコオロギの方がおすすめです。
デュビア
おしゃれなネーミングの虫ですが、要はゴキブリです。
虫が苦手な方はまず手を出せない部類の昆虫ではありますが、デュビアは餌の中ではとても優秀。
高タンパク・低脂質で栄養価が高いんです。
繁殖も難しくなく、餌代を少しでも抑えたい場合にはおすすめの昆虫です。
ただ成長スピードは他の餌昆虫に比べると遅く、成虫になるまでに半年の時間を要すのと、繁殖させると少々臭うのが難点です。
ミルワーム
コオロギなどに続き、ペットショップでよく見かけるのが餌虫のミルワーム。
嗜好性の餌のためカロリーが高く、あげすぎると太ってしまうのもあり、主食には向いていないですが、ストレスなどで痩せ細ってしまった生体や、餌の食いつきが悪くなってしまった時などには大活躍してくれる昆虫です。
我が家ではおやつ程度にあげてました^^
常温保存だと成虫(コメノゴミムシダマシ)になってしまうので、冷蔵庫保存は必須!
冷蔵することで成長スピードがぐんと落ちるので、1ヶ月以上持ってくれます。
ピンクマウス(冷凍)
産まれたばかりのハツカネズミの赤ちゃんになります。
齧歯類などの小動物が好きな方にはなかなか抵抗のある餌ですね。(私もモレなくそうです・・)
こちらもペットショップで冷凍されて販売していますが、主食というよりも産卵後のレオパに与えたり、拒食で痩せ細ってしまった時などに与えることのほうが好ましいと言われています。
というのも栄養価が非常に高く、あげすぎると肥満になってしまうためです。
上記以外で与えたとしても月に1〜2回、多くても3回程度に留めておいたほうが良いでしょう。
生体によっては食べてくれない可能性があるため、拒食に備えてピンクマウスに慣れさせておくのも良いですね。
冷凍コオロギ
栄養価などはコオロギで紹介した内容と同じですが、生餌との違いは圧倒的な保管のしやすさです。
また、販売されている量も何百匹単位なので、餌代を抑えたい場合にも大変おすすめな冷凍コオロギ。
生餌だと値段が手ごろなショップでも一匹15円ほど、100匹も購入すれば1,500円かかります。
そして死にやすいため気づいたら10匹20匹とパタパタ死んでいた・・なんてことも。
その点冷凍コオロギは数が減ることもなく、まとめて購入することも可能で、生体が冷凍コオロギを食べてくれるのであればとっても経済的なんです!
あと虫のグロさも生きたコオロギより少ない!(手足触覚が全て取られた状態で販売されているため)
生きた虫は苦手だけど冷凍なら・・なんて方には冷凍コオロギおすすめします^^
給餌のコツと頻度について
給餌は生体とコミュニケーションが取れる貴重な時間ですね。
動いているものに反応するので、生き餌であれば数匹入れておいたら勝手に食べてくれますが、冷凍コオロギや人工フードなどは基本的にピンセットで給餌します。
生き餌とピンセット給餌の特徴をお伝えします。
生き餌をケージに放しておく
前述で少しお伝えしたとおり、生き餌の場合、数匹ケージに入れておくだけで食べてくれます。
ただ、生き餌をうまく捕まえて食べることができない(ウチのレオパがそうです)、生き餌が床材に潜ってしまったりケージから脱走したり・・など起こることがあるので、状況によっては後述でお伝えするピンセットでの給餌の方が向いていることも。
脱走や餌を見失うのは避けたいけど、野生み溢れるところは見たい!という方は、ペットショップに生き餌用の餌皿が販売されているので、それを試してもらってもいいと思います。
陶器なので側面がツルツルしていて、餌皿の縁が返しになっており、生き餌が逃げにく構造なので、パクパク食べる姿が見れると思いますよ^^
ピンセットで給餌する
ピンセット給餌の特徴としては、食べた量が把握できることと、冷凍コオロギや人工飼料に適していることです。
動いているものに反応するので、人工飼料等はお皿に入れておくだけでは食べないと思ってください。
(以前、食いつきが悪く、好きに食べてもらおうとお皿に入れて置いていたことがあるのですが、翌朝カピカピになった冷凍コオロギが悲しく残っていたことがあります・・)
顔の前で、ピンセットを細かく動かしてあげるとパクリと食べてくれますよ。
私調べですが、顔の前でただ単純にゆらゆら動かすより、床材をガサガサっとさせながらあげると食いつきがいいです^^(床材の誤飲にはお気をつけを・・)
ピンセットは先の丸いものを選んであげましょう。
先がとんがっているものだと生体を傷つける恐れがあるからです。
また、短いものより、長いピンセットの方が生体が警戒しないので、できれば長いもので給餌をしましょう。(あとこれは好みにはなりますが、長いピンセットの方があげやすいです)
ペットショップやネット通販で、爬虫類専用の給餌ピンセットも販売されているので、チェックしてみてください。
給餌の頻度や餌の量はどのくらい?
ベビーの場合は毎日、ヤング〜アダルトには2〜3日に1回または一週間に1回程度で給餌をしましょう。
コオロギをあげる場合、ベビー、アダルト共通で、生体の頭より少し小さめのものを与えます。
餌の量については生体によりますが、ベビーには食べられるだけあげてください。
大体1年でアダルトとされていますので、ヤング期(半年〜1年)は2〜3日に1回の給餌を、アダルトになれば給餌頻度は一週間程度で問題ないです。
ヤングといえど調子良く2〜3日に1回あげていると、生体によってはぷくぷくと太ってしまうことがあるため、餌の量、頻度はよく観察して給餌サイクルを作ってあげましょう。
一般的にアダルトの餌の量は、コオロギであれば8〜10匹。
冬場など食欲が落ちる時期もあるので、その場合は3〜5匹しか食べない・・なんてこともザラにあるので、焦らず生体が食べれる量を与えましょう。
おすすめの人工飼料4選!
生きた昆虫も、冷凍系も、どうしても無理・・という方でも大丈夫!
レオパの体を考え尽くされた人工飼料は数多く用意されています。
その中でもおすすめで、レオパ飼いで有名な人工飼料をご紹介します!
レオパゲル(キョウリン)
半ねりタイプ人工飼料で、初めての給餌でも餌付け成功率が高いです。
絞り出してピンセットで給餌をしますので、他の人工飼料に比べて準備の必要もありません。
原料がミルワーム、シルクワームなので栄養価が非常に高く、餌の量を気をつけないと、肥満になってしまう点がありますが、コオロギなど生き餌を与えているペットショップからお迎えした直後でも、食いつきやすい傾向にあるのでおすすめです。
保管方法はレトルトタイプのためしっかりキャップを閉めて冷蔵庫保存、表記の賞味期限にかかわらず1ヶ月以内を目安に使いましょう。
レオパドライ(キョウリン)
ドライタイプの人工飼料です。与える際は3〜5分ほど吸水させて与えます。
吸水するとモチモチとして、ピンセットで挟んでも崩れにくいですが、与える際は少々力加減が必要です。(あまり強すぎると千切れます・・)
原料はレオパゲル同様、ミルワーム、シルクワームが配合されており、レオパゲルのドライタイプになります。
レオパゲルとの違いは、ドライタイプの他に、機能性善玉の「ひかり菌」が配合されていて、レオパの腸内環境を整えてくれます。
また、ドライタイプなので保存期間も長く保存方法も常温で問題ありません。
準備に少々手間はかかりますが、管理のしやすいさ保存期間の長さなど、メリットは多いです。
レオパブレンドフード(ジェックス)
レオパドライと同様、3分程度吸水して与える人工飼料です。
原料はアメリカミズアブの幼虫が配合されていて、レオパゲル、レオパドライに負けず劣らず栄養価が高いです。
レオパドライとの違いは、臭いが強く、吸水後は崩れやすい点です。
崩れやすいのでピンセットであげるのは難しいですね・・
スプーンですくってあげるか、置き餌になりますが、食いつきは上記2つに比べるとイマイチかも・・
ただ獣医が推奨するほど信頼度は高いので、食べてくれればこれ以上ない人工飼料です🎵
グラブパイ(レパシー)
粉末状の人工飼料で、お湯(熱湯)で練って与えます。
レオパだけでなく、フトアゴヒゲトカゲなどにも使用する人工飼料で、原料はフェニックスワームを使用しています。
作り方は、お湯を入れて冷める前に十分にかき混ぜ、冷やして固めます。(常温に戻す)
ピンセットで挟んだら崩れてしまうのでは・・・と思うところですが、固まると結構しっかりしていて、崩れずに与えることができるんです!
最初は一手間かかりますが、上記3つの人工飼料と違い、まとめて作って冷凍保存(最大半年程度)ができるので、コスパ、タイパが良いところもおすすめです!
レオパの餌や給餌に悩んでるあなたへ・・
色々お話ししましたが、結局のところ何がいいかわからない!と感じられた方は、生き餌なら手取り早くコオロギを、人工飼料ならレオパゲルを与えてみてください。
どちらも食いつきが良いので、最初はその2つから、生体を観察しつつ他の餌を試してみるのもいいかと思います。
給餌方法や量、給餌頻度については、個体差があるため本記事でお伝えしたことが正解ではないので、毎日生体を観察して給餌頻度など調整をしていくと良いでしょう。
これから長く一緒にいるレオパ(なんたって寿命20年!)、じっくりと向き合って楽しく飼育していきましょう^^
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