ペットとして非常に人気の高いフトアゴヒゲトカゲですが、お迎えするからには何を食べるのかしっかり知っておきたいですよね。
本記事では、フトアゴの食事について、成長段階ごとに詳しく解説します。
ベビー・ヤング・アダルト期それぞれの給餌の目安や、野菜・昆虫の選び方まで網羅していますので、ぜひ参考にしてください!
フトアゴヒゲトカゲって何食べるの?餌の頻度は?

爬虫類と聞くと虫やラットなどの小動物を食べるイメージですが、フトアゴヒゲトカゲは雑食性なんです。
成長の段階や健康状態に応じて食事を取る必要があるので、ベビー期、ヤング期、アダルト期でそれぞれ成長時期に合わせた餌の種類や給餌量を紹介します。
ベビー期(全長〜20センチ)
昆虫を中心に、毎日食べるだけ与えましょう。
昆虫の種類は、コオロギ、デュビア、ミルワームなどです。
大きすぎると飲み込めず、消化不良を起こす可能性があるため、生体の頭の大きさより小さいものを与えてください。
また、与える際には、カルシウムパウダーを少量ふりかけてください。
フトアゴヒゲトカゲの健康管理にとって、カルシウムパウダーはとても重要な栄養補助です。カルシウムが不足すると、「クル病(代謝性骨疾患)」という深刻な病気にかかるリスクがあるためです。
ベビー期の給餌バランス【昆虫:野菜=9:1】
ベビー期では昆虫メインにあげますが、成長するにつれて植物食の割合が増えるため、ベビーのうちから徐々に慣らしていくと大きくなってから好き嫌いせず食べてくれるようになりやすいです。
野菜をあげてから昆虫をあげる、など餌をあげる順番も非常に重要です。(昆虫を先にあげちゃうと食べてくれないことも・・(涙))
我が家のフトアゴも、もれなく野菜嫌いのフトアゴちゃんでした・・
コオロギに小松菜巻いてあげてみたり、どうにかして野菜に慣れてもらえるよう努力したものです。
今では小松菜を差し出すと奪い取るほど大好きなので、あせらず、根気強く少しずつ慣らしていきましょう(^^)
ヤング期(全長20〜40センチ)
ベビー期の爆発的な成長が一段落し、成体への移行期になります。
この頃から徐々に昆虫の量を減らし、野菜の割合を増やしていきましょう。
ヤング期の給餌バランス【昆虫:野菜 = 5:5】
1日1回(または1日おき)でOK。腹八分目が理想です。
一度に10〜15匹程度(サイズや食欲に応じて)与えましょう。
ただ、与えすぎると肥満の原因となるので注意が必要です。
週に1〜2日は昆虫を与えない日をつくってOK(健康な個体なら断食OK)。
アダルト期(1歳〜全長40センチ超)
フトアゴヒゲトカゲの**アダルト期(1歳〜)**になると、成長が落ち着き、代謝もゆっくりになります。
この時期の食事で大切なのは、肥満を防ぎつつ、栄養バランスを保つことです。
アダルト期の給餌バランス【昆虫:野菜 = 2:8(または1:9)】
給餌頻度は、数日置き(2〜3日)で、昆虫は時々(月に数回)与えましょう。
アダルト期では、成長が止まって代謝が落ちるので、肥満防止のために、特に昆虫の与え方に注意しましょう。
↓↓こんなときは昆虫を減らすサイン↓↓
アダルト期は**健康維持のため「野菜中心+少しの昆虫」**が基本です。
与えていい野菜・NG野菜

主に与える昆虫はベビー期と同じですが、野菜はあげても良い野菜と、避けた方がよい野菜があるため少し注意が必要です。
与えてOKな野菜(毎日与えてOK) | 与えてよいが量や頻度に注意が必要な野菜 | 与えない方がよいNG野菜 |
---|---|---|
小松菜 カルシウムが豊富、クセが少なく食べやすい | にんじん 硬めなので細切りにするなど | ほうれん草 シュウ酸が多くカルシウムの吸収を妨げる |
チンゲン菜 水分が適度で柔らかく、消化しやすい | かぼちゃ 甘みがあり嗜好性高い。茹でて柔らかくすると◎ | キャベツ 消化しにくく、ガスがたまりやすい |
ルッコラ 香りがよく、食欲増進にもなる | トマト 水分と酸味があるので少量ならOK。種は取り除く | レタス 栄養がほとんどなく、水分が多すぎる |
サボテンの葉(ウチワサボテン) 水分・カルシウムともに豊富。栄養価◎ | パプリカ ビタミンCが豊富で彩りもよい | じゃがいも、さつまいも(生) 消化に悪く、でんぷんが多すぎる |
野菜を与えるときのポイント
- 生でOK:ほとんどの野菜は生で与えてOK(例:小松菜、チンゲン菜)
- 細かく刻むか、細切りに:食べやすい大きさで消化も助けます
- 新鮮なものを使用し、毎日交換:傷んだ野菜は与えない
- 野菜の種類は日替わりでローテーション:偏食を防ぐ
フトアゴヒゲトカゲは視覚で餌を認識する動物なので、「野菜の色」は食いつきにとても関係があります。
特にヤング期以降に野菜を食べさせたいとき、カラフルな野菜を活用すると、食欲を刺激することができます。
にんじん、パプリカ、カボチャなど、赤やオレンジに強く反応することが多く、興味を引きやすいので、野菜嫌いの子には取り入れてみましょう。
また、カボチャなど甘く嗜好性の高い野菜は、野菜嫌い克服のきっかけになるので、うまく織り交ぜてみてくださいね^^
フトアゴ用人工フードについて
フトアゴに必要な栄養素(たんぱく質・ビタミン・カルシウムなど)をバランスよく配合した加工フードです。
ペレット状や粉末タイプまで販売されており、水でふやかしてから与えるタイプもあります。
種類 | 特徴 | 備考 |
---|---|---|
ドライペレットタイプ | カリカリの粒状で長期保存が可能 | 水でふやかしてから与えると◎ |
ゲル状タイプ | 水分も含んだ半固形タイプ | 水分補給にもなるが保存性は低め |
粉末タイプ | 水で練って与えるタイプ | 作るのに少し手間がかかる |
人工飼料は、栄養の偏りを防ぎ、忙しいときの「補助食」として非常に便利です。
ただし、完全に人工飼料だけに頼らず、昆虫・野菜・果物とバランスよくローテーションしていくのが理想的です。
特に野菜を食べない子や、昆虫の取り扱いが苦手な飼い主さんには、人工フードを上手に使うことが飼育継続のカギになりますよ!
まとめ:フトアゴヒゲトカゲの餌と給餌の基本をしっかり押さえよう
フトアゴヒゲトカゲは、ベビー期・ヤング期・アダルト期と成長段階によって必要な餌の種類や給餌量が大きく変わる生き物です。
ベビーの頃は昆虫メイン、ヤング期は昆虫と野菜をバランスよく、アダルト期は野菜中心の食事が基本。
野菜の種類や与え方、昆虫の頻度など、それぞれの時期に合った食事を意識することで、健康的に長生きしてくれるパートナーになります。
また、人工飼料も上手に取り入れることで、栄養バランスを整えたり、忙しい日の給餌もスムーズに。
食いつきや体調を観察しながら、日々の食事を工夫してみてくださいね。
フトアゴヒゲトカゲのごはんタイムが、飼い主さんとの大切なコミュニケーションの時間になることを願っています♪
コメント